マグロ
もぎたての朝まだ眠そうに 大きなアクビの虫歯がキラリ まだ寝ボケてる君の後ろに 子猫が御飯を待っている やさしく猫に話しかけてる缶切りを探しながら 「分かったから待ってて、マグロ、マグロ」 そんな君は母親の様だね「僕もトースト食べたいな」 「紅茶も付けましょうか?」笑って言った クチャクチャ食べるこの食卓は おだやかな空気に包まれて 「零さないでよッ」君の叱る声 猫か?と思ったら僕だった 「チョットくらい零してもいいじゃない、楽しく食べてるんだから」 「チョットだけじゃ無いでしょッ」粉だらけ それでも僕はムシャムシャ食べる、それをあきれて観てる君 「僕が掃除するよ」 「当たり前でしょ」 君といればこんなささいな事だってやさしさに成る いつに日にかサヨナラしたって君のことをきっと忘れないだろう 猫がお代わりをせがみ鳴いてる「缶切りはどこやったっけ」 「チョット待っててば、マグロ、マグロ」 そんな君は母親の様だね、缶切りが見付からないね 「僕も探しましょうか?」 「当たり前でしょ」 |