マグロ


	もぎたての朝まだ眠そうに

	大きなアクビの虫歯がキラリ	



	まだ寝ボケてる君の後ろに	

	子猫が御飯を待っている	



やさしく猫に話しかけてる缶切りを探しながら	

「分かったから待ってて、マグロ、マグロ」	

そんな君は母親の様だね「僕もトースト食べたいな」	

「紅茶も付けましょうか?」笑って言った	

	

	クチャクチャ食べるこの食卓は

	おだやかな空気に包まれて

	

	「零さないでよッ」君の叱る声

	猫か?と思ったら僕だった

	

「チョットくらい零してもいいじゃない、楽しく食べてるんだから」	

「チョットだけじゃ無いでしょッ」粉だらけ	

それでも僕はムシャムシャ食べる、それをあきれて観てる君	

「僕が掃除するよ」 「当たり前でしょ」	

	

君といればこんなささいな事だってやさしさに成る

いつに日にかサヨナラしたって君のことをきっと忘れないだろう



猫がお代わりをせがみ鳴いてる「缶切りはどこやったっけ」

「チョット待っててば、マグロ、マグロ」

そんな君は母親の様だね、缶切りが見付からないね

「僕も探しましょうか?」 「当たり前でしょ」

Word by Masashi Atarashi 2002